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AWS/EKS 上の Palo Alto と Fortinet NGFW の設計・運用 ​

レビュー根拠: VM-Series/FortiGate-VM の公式 AWS GWLB 連携ガイドとベンダーのセキュリティ advisory。選択したサポート対象 branch/deployment mode に合わせて例を確認してください。 最終更新: 2026年10月15日

NGFW は、通過する session に設定済み policy を適用します。Appliance を追加しただけでは、すべての VPC/Pod flow が検査されるとは限りません。この章では、連携要件、管理、TLS、session、capacity を比較し、GWLB 経路の検証につなげます。

1. Deployment model を選ぶ ​

Model構成PoC で確認すること
分散検査Workload VPC 内に経路と appliance を配置Local 経路、AZ 分離、fleet 間の policy 一貫性
中央検査選択した複数 VPC の traffic を TGW/inspection VPC 経由にする対称性、TGW appliance mode、NAT、例外
GWLB 挿入GWLBE から GENEVE 対応 fleet に送るEncapsulation、health、flow の再割り当て、appliance policy
Vendor-managed service対応するマネージド NGFW deployment製品固有の routing、policy、logging、account の責任

中央検査が対象とするのは TGW に routing された traffic です。VPC 内、node 内、その他の接続は個別に確認してください。Appliance がなければ GWLB endpoint や TGW appliance mode だけで検査は行われません。S24 S29 S30

VM-Series と Palo Alto Cloud NGFW、FortiGate-VM と FortiWeb は、それぞれ異なる製品です。実際に使う製品の support、機能、advisory を確認してください。CVE-2026-0322 の Cloud NGFW 除外は、その advisory に対するものです。S03

2. Vendor ごとの GWLB 連携 ​

レビュー項目Palo Alto VM-SeriesFortinet FortiGate-VM
連携PAN-OS GWLB 連携、vendor template、または手動設定GENEVE interface と single/multi-AZ の deployment guide
Data pathDecapsulation 後に interface/zone/security policy を適用Decapsulation 後に interface/policy を処理
EncapsulationUDP 6081 と対応 release/modeUDP 6081、GWLB node の GENEVE 設定、AWS TLV 処理 S42
Policy の前提Interface、zone、許可設定、security profileGENEVE interface、firewall policy、UTM/security profile
管理該当する Panorama/管理構成と変更監査該当する FortiManager/FortiAnalyzer 構成と変更監査
障害/scaleGWLB の登録/解除と appliance の session/設定処理GWLB の登録/解除と appliance の session/設定処理

参照資料: VM-Series の概要、手動設定、連携の有効化、Fortinet interface 設定、FortiGate deployment guide。AWS は GWLB GENEVE TLV format と Option Class 0x0108 を別の target group ドキュメントで定義しています。参照する Fortinet 7.0.0 guide は deployment 方法を説明するものです。本番向け version の推奨ではありません。 実際に選ぶサポート対象 branch の guide、PSIRT、image を確認してください。

Palo Alto: 連携、interface、既定 zone policy ​

GWLB 連携の対応状況を、実際の interface、zone、health check、policy に照らして確認してください。有効化ガイドは management/data interface の入れ替えと GWLB inspection の有効化を説明しています。機能サポートの最小 version は、現在安全な patch や本番 version の推奨とは異なります。S21

手動設定ガイドでは HTTP health check が使えないとして HTTPS/TCP を推奨していますが、後半の management profile の手順には HTTP を有効にする記述もあります。この曖昧さを根拠に、自動的に設定を決めないでください。 選択した version/template で対応する protocol と response を確認し、必要なら vendor に確認します。Health check の成功は、signature、license、inspection policy が正しく動作する証明ではありません。S20

AWS は TLS 1.3 だけに対応する target で HTTPS health check が失敗することも案内しています。Health endpoint は TLS 1.2 など、より古い version に対応する必要があります。この health 要件は、検査対象 application の TLS 対応とは別です。S26

同じガイドでは、GWLB traffic は intrazone として扱われ、既定の intrazone rule はすべての traffic を許可すると説明されています。意図した policy の範囲外を deny するよう、default action と適用 profile を確認してください。Interface を有効にするだけでは block policy は完成しません。S20

Fortinet: interface と policy を一緒に検証する ​

Fortinet の導入後ガイドでは、同一 AZ の GWLB interface IPv4 address を GENEVE peer として使い、受信した GENEVE interface 経由で egress が戻るよう設定します。Management/application address を代わりに使わないでください。必要な encapsulation metadata と、選択した mode の対応状況を deployment documentation で確認してください。S22 S23

意図した allow/deny policy と inspection profile のない GENEVE interface では不十分です。別途設計する FGCP HA と、独立した GWLB target も異なる構成要素です。Vendor が対応する HA/session-sharing mode を選び、検証してください。

3. Appliance の管理 plane を保護する ​

これは論理的な責任分担です。実際の ENI/subnet 数は選択した vendor template によります。

提案する管理基準:

  • Appliance/manager の HTTPS、SSH、API を、承認済み管理経路と送信元だけに制限する。
  • 個人別 account、最小権限、対応する MFA、独立した recovery account を管理する。
  • Automation token、SSO、中央管理に関わる管理者/設定変更を監査する。
  • Public IP、EIP、listener、代替 port、その他の ENI で実際に公開されている箇所を確認する。
  • Log/設定 revision を外部に保持し、時刻同期を検証する。
  • 対応 branch、hotfix、signature、manager の互換性を棚卸しする。

PAN-OS advisory は、management access を信頼された内部 address に制限するよう推奨しています。2026年の RCE は認証済み attacker も対象に含むため、送信元制限と管理者認証の両方を確認してください。S03 S04

手動 deployment guide では management ENI に EIP を割り当てます。これはサンプル手順であり、既定で公開が必要という意味ではありません。本番導入前に、実際の access を advisory の「信頼された内部送信元に限定する」という要件に合わせてください。S20 S03 S04

FortiCloud SSO の incident では、account 間の login と管理者/VPN の変更がありました。公式の訂正では third-party SAML IdP と FortiAuthenticator はその問題の対象外です。すべての SSO 方式に一般化しないでください。S05 S06

4. TLS の可視性 ​

検査箇所既定で見える情報Payload 検査時の確認
HTTPS termination 前の NGFWPacket、connection、公開された TLS metadata対応する復号、key/certificate、client 互換性
WAF を関連付けた CloudFront/ALBResource から WAF に渡される request の範囲Body/gRPC/oversize の上限
再暗号化された ALB→Pod 経路上の NGFWその segment の TLS connection別途復号するか endpoint 層で検査
Mesh mTLS segment観測可能な peer/transport metadataMesh の trust、認可、対応する検査位置

GWLB は TLS を終端せず、GENEVE で encapsulate します。GENEVE 自体は暗号化ではありません。Network Firewall の TLS inspection にも個別の policy/certificate 設定が必要です。Appliance を通過することと復号が成功することは別の事実です。S24 S31 S35

復号の PoC では TLS version/cipher、HTTP/2、gRPC、WebSocket、mTLS、certificate pinning、client CA trust、規制上の例外を扱ってください。例外に対する代替制御を記録します。「SSL inspection」という名前の設定だけでは、暗号化 payload がすべて検査されたと証明できません。

HTTPS の ALB target group を使っても、backend certificate の trust 検証が行われるとは限りません。AWS は ALB が target certificate を検証しないと説明しています。Server identity の確認が必要なら、別途設計してください。S38

5. NAT、元の address、Pod の識別 ​

各 session について、次の観測情報を相関させます。

Segment記録する情報
Application/PodWorkload/namespace、request ID、Pod/node address、時刻
Node/CNISNAT の挙動/mode、実効 NetworkPolicy
Appliance観測した5-tuple、policy/profile、action、復号結果
NAT/外部変換後 address、宛先、response、retry
TGW/GWLBEAttachment、AZ、route table、endpoint identity

Node SNAT 後は、appliance が Pod address ではなく node address を見る場合があります。既定の VPC CNI で VPC CIDR 外へ IPv4 egress する場合、EKS は node の primary address に変換すると説明しています。これを普遍的な挙動とせず、実際の external-SNAT、OS、routing 設定を確認してください。S44

Pod address が維持されていても、Pod 交換時に変わる場合があります。IP policy と Kubernetes label/identity policy を区別し、CNI/IPAM の観測情報と相関させてください。S33

Request と response が異なる appliance に到達したり、tuple が一致しなかったりすると stateful inspection が壊れることがあります。Stickiness、NAT の位置、TGW appliance mode、選択した deployment mode を合わせて検証してください。TGW appliance mode が必要とするのは5-tuple stickiness です。2-tuple/3-tuple mode は非対応です。透過型 GWLB の設計に根拠のない SNAT を追加しないでください。S25 S29 S30

6. Session、scale、license、capacity ​

GWLB は target 選択、health、flow failover を提供しますが、独立した appliance 間で state を自動複製するわけではありません。Target の追加/削除、rebalance、reboot、AZ 喪失時に既存 session と新規 session の両方をテストしてください。HA/session sharing が必要なら、対応する vendor mode と障害条件を確認します。S25

提案する測定計画:

測定項目固定する条件
Throughput/packet ratePacket size、双方向比、小さい packet、大きい body
Connection rate/同時 session 数TCP/UDP、keepalive、長時間の gRPC/WebSocket
Inspection 有効時の throughput実際の IPS、malware、URL、logging、TLS 復号 profile
p50/p95/p99/errorApplication/appliance/TGW/AZ 経路と baseline
N-1/AZ 喪失残存 instance/license capacity、CPU/memory、policy 準備状況
Maintenance/scaling登録準備、drain、policy/signature 配布、session 中断

Datasheet の数値は、条件を揃えた vendor 間の比較ではありません。Port、CPU、暗号処理、license/subscription の上限を記録してください。総費用には appliance EC2/EBS/license、GWLB/GWLBE、TGW、NAT、AZ 間転送、log、運用が含まれます。実際の Region の価格で個別に算出してください。この調査では価格の提示も性能測定もしていません。

7. Patch 適用と侵害除去を区別する ​

状態必要な確認
影響の有無を確認Product、branch、hotfix、feature、公開状況、advisory revision
Patch 完了修正済み release の実際の deploy、manager/template/signature との互換性
侵害を除去管理者/VPN/system/設定の変更と、関連する credential の使用状況
復旧を実証Inspection/業務機能、制限された管理経路、既存/新規 session、外部 log

Fortinet の2025年の分析では、以前の SSL-VPN patch 後も access が残るケースを説明しています。2026年の SSO 分析は、侵害が確認された際に設定の監査/復旧と credential の rotation を推奨しています。現在の version を使うだけでは侵害除去は完了しません。S07 S05

その過去の symlink 問題について Fortinet は、upgrade 時に link を除去する release として7.6.2、7.4.7、7.2.11、7.0.17、6.4.16を示しましたが、設定レビューも引き続き必要です。これは過去の対処に関する参照であり、2026年の version 推奨ではありません。S07

PAN-OS の修正 release/提供予定日一覧は branch ごとに変わることがあります。この章の固定 version を deploy 指示として使わず、変更時に advisory を再確認してください。S03

8. PoC の受け入れ基準 ​

以下は共通の提案基準です。必須確認を通過してから、使いやすさ、運用費、性能を比較します。

  1. 対応 image、license、branch、公式連携の組み合わせが整合している。
  2. 制限された管理 access と、管理者/設定変更を観測できる。
  3. 許可/拒否された session の request/response tuple と適用 profile を相関できる。
  4. 復号範囲/例外と、正当な client との互換性を説明できる。
  5. 全 target unhealthy、単一 target failure、AZ 喪失、scale-in、upgrade を既存/新規 session で試験する。
  6. N-1 capacity と application latency/error SLO を測定する。
  7. Advisory review、patch、侵害除去、rollback に担当者と証拠を用意する。

続けて学ぶ ​

参考資料と調査根拠 ​

一次資料は2026年10月15日に確認しました。変更前に、選択した製品/branch の advisory と制約を再確認してください。

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